7/12にサマーウォーズ本編ノーカット放送! 作中の花札の役割考察
金曜ロードショーと言えば、様々な映画タイトルを地上波で放送してくれる番組ですね。
そして先日、細田守監督作品・サマーウォーズが本編ノーカットで放送されると発表されました。
🎊発表🎊
✨✨2週連続✨✨
🎶細田守監督作品🎶
7月12日「#サマーウォーズ」
公開10周年を記念して
初の本編ノーカット放送👏
田舎の大家族が世界の危機に立ち向かう壮大な感動物語
7月19日「#未来のミライ」
本編ノーカットで
地上波初放送👏
米国アカデミー賞が認めた‼️
細田監督最新作👍 pic.twitter.com/rzrQ9eq0nR— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) June 21, 2019
言わずもがな、作品のテーマは家族の絆ですね。
事前知識なしに十分楽しめる作品ですが、知っておくとより楽しめることもあります。
今回は劇中の花札の役割について考えようと思います。
作中での花札 考察(一部ネタバレを含みます)
おおまかなあらすじ(途中まで)
陣内家へ
小磯健司はある日、憧れの上級生である篠原夏希に実家へ来るバイトを持ち掛けられます。
夏希の目的は、(ひい)おばあちゃんである陣内栄に婚約者の姿を見せること。健司に彼氏のふりをしてもらうことが目的でした。
室町時代から続く一家の当主なだけあって、おばあちゃんは多くの親戚をまとめ上げていました。
親戚一同、花札はおばあちゃんに教わったというほど繋がりの強い一族です。
健司の孤独
夏希の実家を訪れた日の夜、内気な健司は少し疎外感を覚えていました。
見知らぬ人々、自分だけが知らない花札、何とか適応しようとしつつ時間を過ごします。
幸いにも夏希の婚約者という立場に否定的な親戚は少ないのが救いでした。
夏希のため、4日間は偽りの関係を貫こうとします。
しかし嘘はばれるものです。
次の日、OZのクラッキング疑惑をかけられたことと合わせて、自分が夏希の婚約者などではないことが周りに知られてしまいました。
この瞬間、健司は本当の意味で"赤の他人"になってしまいました。
もはや陣内家と健司の"繋がり"は皆無です。
おばあちゃんと花札
ただの他人となってしまった健司ですが、おばあちゃんから花札に誘われました。
そこで賭けを持ち掛けられます。「私が勝ったら夏希をよろしく頼む」と
自分には何もできないと卑屈になる健司でしたが、おばあちゃんに、あんたならできると励まされます。
その日の夜は安らかに眠りにつくことができました。
一日目の不安や焦燥はおばあちゃんの一言で遠くへ行ってくれたようでした。
花札の役割 絆の象徴
一言でいえば、作中での花札は繋がりの象徴です。
- 親戚はおばあちゃんから花札を教わった
- 全員がそれなりに花札に親しんでいる*1
つまり、花札は一族の繋がりを表しています。
要は全員が、花札という共通の背景・知識を持っているということですね。
一日目はルールを覚えるのに必死だった健司ですが、おばあちゃんに誘われた時には難なくできています。
そして決め手のセリフ、「よろしく頼む」です。
婚約者という立場がなくなったわけですが、おばあちゃんと花札という共通項から改めて陣内家と"繋がり"を持てたわけですね。
まとめ
心理描写などの細かいところを見ていくと、さらに楽しめるのではないでしょうか。
花札は"家族の絆"の象徴
見るたびに新しい発見があるのも、映画の魅力の一つではないでしょうか…
*1:長らくやっていないはずなのに、ルールはきちんと把握していることから